■ オーディオ機器 ■

 

SP(スピーカー)

 

クラシック系はHS-500(日立)、Jazz系は620A(ALTEC)と、切り替えて聴いていますが、

今まで聴いたことのあるSPも含めて、その試聴感を簡単にまとめてみました。

 

HS-500(日立)

HS-500.jpg HS-500.jpg

 

HS-500は、1974年頃に兄が買ったモノを譲り受けて使っています。

数年前に内蔵ネットワークの電解コンデンサを全て交換し、

最近になって、サランネットとサッシを「見てくれの悪い自作品」に交換しました。

サランネットのサッシが音に悪影響だという(うすうす感じていた)話をネットで見て

木工で作ってやろうと考えたからです。

 

コンパネをサッシの形(真ん中は無し)に切り出し、防虫ネットを貼って

オリジナルのサランネットに付いていた日立のバッチを取り付けました。

気のせいか、サランネットを付けたままでも高音に違和感がなくなり、イイ感じです。

HS-500は見てくれも音も地味ですが、使い込むほど味の出る?逸品だと思います。

 

40年前はロックやクラシックのレコードをHS-500やBL-20D(コーラル)で聴きましたが、

中高音はどちらも安心して聴けるバランスで、HS-500は上品、BL-20Dは華やか、

弦楽器の低音はHS-500、バスドラムのアタック音はBL-20Dが良かった気がします。

 

HS-500は、ブックシェルフにもかかわらず沈み込む重低音を再生します。

弦楽器、ピアノ、ボーカルなど、いずれも清々しい音を聞かせてくれます。

大編成オーケストラの演奏などは、実在的な響きで、奥行きを感じさせてくれます。

楽器の音色、質感は、620A(ALTEC)よりHS-500が優っているかも知れません。

たまに夫婦で大阪シンフォニーホールのクラシックを聴き、家に帰って同じ曲の音源を

HS-500で比較試聴しますが、「これに低域の量感が加わればなあ、、、」という感じです。

 

620A(ALTEC)

ALTEC_620A.jpg ALTEC_620A.jpg ALTEC_604.jpg

 

ALTEC 620Aは604-8G(38Cm同軸2Wayユニット)を組み込んだSPです。

初期型 604は1945年に創られたということですから、私より歴史が古いわけです。

JBLの創始者J.B.Lansingが開発し、潜水艦のソナー用に米海軍が購入したと言われています。

 

中古の620Aをオーディオファイル(旧阪神デパ5F)で買い、

内蔵ネットワークのコンデンサーを東京真空管協会で買ったフィルムコンに交換し、

ドライバーのリード線に続く端子部分をアルミットでハンダ付けしました。

 

まだまだ鳴らし足りないのか、高域は「きつさ」が残っています。

Jazz再生のために買ったのですが、ジャンルを問わず音像をクッキリ描きます。

人の声は秀逸で、夜中に聴くBackhausの独り言に「ぎょっ」とさせられたりします。

 

出力音圧レベルが103dbと高能率なので、、、

「だんじり鳴り物」の音源をナマと同じ音量で再生したときは、

裏で洗濯物を干していたペンちゃんが「もの凄い地響きやで!」と走りこんできてStop!

8W+8Wの管球シングル・アンプで、だんじり鳴り物を、実物どおりに再生します。

 

映画はavi形式でHDDに大量に保管していてGOMPlayerでたまに再生しますが、

映像はPC→<D-SUB>→液晶モニター、

音声はPC→USBノイズフィルタ→USB-DDC→エミスケDAC→アッテネータ→

管球シングル・アンプ→620Aで聴きます。

映画「パールハーバー」の、、、

オープンカーの中で寝ボケている主人公達の耳に届く一発目の魚雷命中音

「 ドッウ〜ンzzz 」

爆心地からの距離、音圧、地響き、、、非常にリアルでALTECの凄さを感じます。

 

たいてい日曜日の朝は、Elly Amelingの「微睡め目よ」(J.S.Bach)を聴きます。

Amering.jpg

  

声楽としては、HS-500 のほうがシットリ聴けるのですが、

Elly Amelingの声、息継ぎ音は、620A が圧倒的にリアルで、

歌の内容とは正反対に「起きてますか!!」と言われている気になります。

 

肝心のJazzですが、、、

Jazzと言っても、1950年〜60年代のハードバップが主体で、電子楽器の混ざらない

アコースティックなJazzを好んで聴きます。

Study_In_Brown.jpg Miles_Davis_AllStars.jpg Portrate_In_Jazz.jpg

  

スウィング系、ビッグバンド系、超モダンなJazzは、聴きたいと思いません。

ハードバップ系Jazzの音源が制作された頃は、殆どの音楽スタジオでALTEC 612系(銀箱)が

モニターSPとして使われていました。

ハードバップ系Jazzが好きな私は 612系の内蔵ユニット 604系 が欲しかったワケです。

Jazzだけでなく、、、

Beatles が録音していた Abbey Roads Studio もALTEC 612A (604E)でモニターしていました。

彼らがレコーディング中にモニターSPで聴いた音を、自宅で好きなときに聴けるのは幸せです。

Abbey_Roads_604.jpg Abbey_Roads_612A.jpg

  

アルバム Round About Midnight(Miles Davis)の

3曲目 All Of You の ベースの音

低音になるに従って音階が不鮮明になりがちなのを、どこまでもクッキリ再現します。

アルバム We Get Requests(Oscar Peterson)の、、、

6曲目 You Look Good To Me の トライアングルの音

仏壇の「おりん」のように、透明で消え入る瞬間まで美しい響きを再現します。

6曲目 You Look Good To Me の弓引きベースの音

豊かな胴鳴りと、かすかに弓の擦れる音をリアルに再現します。

 

元来モニターSPなので当然かもしれませんが、音源の粗はハッキリ出ます。

音楽ジャンルを問わず、録音、編集の失敗は、そのまま出ます。

良い音源でないと「ゆっくり音楽に浸る」のは難しいかも知れません。

逆にJazzライブなどは、録音現場での付帯音も臨場感として楽めます。

ALTEC 620A、、、難しいSPではなく、良い音源を際立たせるSPだと思います。

 

NS-690U(YAMAHA)

NS-690_2.jpg NS-690_2.jpg

  

同じ年の従兄弟が使っていたこともあり、数年前にヤフオクで中古品を落札しました。

NS-690Uで聴いたヴァイオリンの独特の響きを、もう一度再現したかったからです。

NS-690Uは低域が30Cmコーン、中域、高域がソフト・ドームと、手持ちの中では唯一3wayです。

ライブ(響きが豊か)な部屋で聴くほど真価を発揮し、バイオリンは弦の擦れる音が強調されます。

音のバランスはHS-500より620Aに近く、「バスドラムの皮が震える感じ」もちゃんと出します。

3つのSPを例えれば、HS-500は清楚、NS-690Uは艶っぽく、620Aは男性的、です。

 

NS-690Uはとても気に入っていたのですが、、、

SL-1FBの出力切り替えが2系統までなのと、

リビングで3セットのSPが場所を取り「これは居間とちゃう!」とペンちゃんが怒ったこともあって、

Titleistのアイアンセットと一緒に、会社の後輩宅へ泣く泣く送り出したのでした。

その後暫くして娘が結婚し(息子はその前に就職して神奈川県へ)、

1Fのリビングは妻がTVを見る場所になり、オーディオ機器と私は2Fに移動したのです(トホホ)。

 

BL-20D(CORAL)

BL-20D.jpg BL-20D.jpg Beta-8.jpg

  

最近になって知ったことですが、、、ペンちゃんはBL-20Dの音を気に入ってたらしいのです。

結婚した後、私は家でゆっくり音楽を聴くゆとりがなくなり、

息子(上)と娘(下)の子育てに専念していたペンちゃんがレコードを聴いていました。

Beatles、Jimi Hendrix、Helen Reddy、Chick Corea、Miles Davis、Tchaikovskyなど、、、

SONYのレコードプレイヤー(カートリッジ各種)→C-21→M-25→BL-20D、、、

の組み合わせで、金属製の頑丈なラックを挟んでBL-20Dを配置していました。

子供たちは転勤先の広島で生まれました。

私は早朝に家を出て夜遅く帰ってくる毎日でしたが、ある日ふと気が付くと、

BL-20Dが、、、サブコーンが、、、(娘が獅噛んで)クチャクチャの残骸に、、、

その結果、再生音がどう劣化したとか、、、確認さえしていません。

〜私自身オーディオとは全く無縁になっていたんですね〜

その前にも2回引っ越していましたが、広島でも2回、大阪に帰って4回引っ越す内に、

BL-20Dは粗大ゴミで捨ててしまいました。

私のオーディオ熱が再燃し、HS-500、620A、NS-690、、、と3セットのSPを

切り替えて試聴していた時、ペンちゃんに、どの音が好みか尋ねたところ、、、

「昔聴いてたスピーカー(BL-20D)は音が自然で綺麗やった」と言ったのです。

ショッックでした。

昔は、レコード→プリアンプ→メインアンプ→SP、、、と全てがアナログ。

今は、レコードに代わって、PC→USBノイズフィルタ→USB-DDC→DAC、と全てデジタル。

アナログとデジタルの差が(SP以前に)試聴感に影響しているかも知れませんが、、、

 

BL-20Dは白木のバックロードホーンに、BETA-8(メカニカル2way)一発という、内蔵ネットワーク不要

の良くできたSPです。

ペンちゃんに言われたからではありませんが、透明感のある中高音とパンチ力のある中低音で、

オールジャンルに音楽を楽しめるSPだと思います。

再びBETA-8(かBETA-10)を入手できれば、大きな固定箱に入れて聴いてみたいものです。

 

LS-3/5A(Rogers)

LS-3_5A.jpg LS-3_5A.jpg

  

私が現役で仕事をしていた頃、南森町に蕎麦処和楽という蕎麦屋さんがありました。

手打ち蕎麦そのものが美味しかったのですが、カレーうどんも美味しい店でした。

店のご夫婦の趣味で、たいていクラシック曲が流れていました。

昼をかなり過ぎた時間に行くと、客は私だけという事が多く、よく世間話をしました。

CDデッキ→アンプ→天井際の左右にLS-3/5A、、、という設定で、、、

流石にBBCの公式モニターSPというだけのことはありますね、、、

小さな箱ながら音のまとまりが良く、重厚なオーケストラの雰囲気も出てました。

ご主人が引退したいと言うことで閉店されたのが残念です。

 

A7(Altec)

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ALTEC Voice of the Theatreシリーズ(A1、A2、A4、A5、A7、(A8))の最小モデルです。

ハイファイ堂日本橋店でオールグリーンユニットのALTEC A7を聴きました。

エンクロージャも乾いた米松合板で非常に状態が良く、MarantzのCDデッキから、

LuxmanのCL-35MKUを経由して、McintoshのMC-240でドライブしていました。

比較試聴でよくかけるJazzライブを数曲聴きましたが、

同じALTECで同じ年代に生産されたSPだけあって、拙宅の620Aと似た音なのですが、

その場に漂う雰囲気、、、ウキウキ感が全く違いました。

620Aが、どちらかと言えば無味乾燥な音なのに対して、ホール感が付け加わったような、、、

620AはモニターSPの系譜、A7は純粋のシアターSP、、、という違いなのでしょう。

映画「地獄の黙示録」でワルキューレの奇行をバックにヘリコプターの群れが奇襲するシーン等は、

ALTECシアターサウンドの独壇場と言われますが、、、

本場、米国ディズニーランドの御用達SPもALTEC A2、、、

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ALTEC Voice of the Theatre 雰囲気づくりに独特の何かを持っているSPだと思います。

 

PM-6(Lowther)

Lowther_PM6_System.jpg Lowther_PM6_System.jpg Lowther_PM6.jpg

  

十数年前のこと、、、

岡山県在住のギタリスト兼ギター製作家・小川政博氏が制作されたクライナーバッハ・スピーカーを

氏の(廃寺の本堂を改装された)アトリエで聴かせていただきました。

当時はLowther PM-6を中心に、Fostex?のウーハーとツィータを別箱に収めた3wayで、

現在の製品(上の写真でユニットはPM-7)とは形式が異なりました。

レコード盤を再生して頂きましたが、イコライザー・アンプは氏の知人かお弟子さんのオリジナルで、

LuxmanのTr式プリメイン・アンプからオリジナル・ネットワークを介してSPに繋がっていたと思います。

「音楽の捧げ物」(J.S.Bach)、「微睡め目よ」(J.S.Bach)などをかけて頂きましたが

天井を突き抜けてどこまでも伸びていく高域の透明感に圧倒されました。

Lowtherの高域には麻薬的な魅力があると言われますが、いつまでも聴いていたい気持ちが判りました。

LowtherのPMシリーズは、音道の長い箱に入れると十分な低音を再生するよう創られているようで、

クライナーバッハ・スピーカーの低域量感は少し薄目に聴こえました。

奥様が趣味で始められた人物画を鑑賞しながら、奥様との会話と美味しい紅茶に時間を忘れてしまい、

夕暮れ時までお邪魔してしまいました。

 

それから数年後、PSE法改正で中古オーディオ販売が困難になった時期があり、

出物を探して通っていたハイファイ堂日本橋店で、Lowther「猫足」TP-1(ユニットはPM-3)を見かけ、

「よう買わんけど弦楽器の音聴かせて〜」と頼みました。(叩き売りの売価が90万円だったと思います)

Lowther_TP-1.jpg Lowther_TP-1.jpg Lowther_PM3A.jpg

  

バイオリンとチェロが印象的なCDを聴いていると、低域の胴鳴りがあまりにも重厚で、

プリ・アンプのトーンコントロールを確かめても、ローもハイもセンターのまま、、、

「高域を聴きたかったけど、ナニ?この低音、、、スゴイなこの量感、、、」

手作りっぽい20Cmのメカニカル2Wayユニットが一発入ってるだけの、、、

モタれると脚がポキンと折れそうな、気障な家具みたいなSPが、、、

高域が美しいだけじゃなかった、、、恐るべしTP-1! 恐るべしLowther!

 

G610B(Jensen)

JENSEN_610B_System.jpg JENSEN_610B.jpg

 

JENSEN G610 は、、、1950年、、、

「あのな〜君ら、、、予算もクソも無視してエエから、とにかく世界最高のスピーカーを創れや」

と技術者に号令をかけて開発したJENSEN社渾身のSP(スピーカー)だと言われています。

ユニットは38Cm同軸3Wayで、出力音圧レベル103db 35〜15KHz、、、

写真のエンクロージャーは日本製のレプリカですが、本物と同じ大型バックロードホーンです。

 

G610A、G610B の音はめったに聴くことができません。

非常に高価で、購入した人は希少価値の高いこのSPを手放さず、

オークションでたまに見かけるのはレプリカの G610C です。

私は幸運にもハイファイ堂秋葉原(御徒町)店で、上記写真のG610Bの音を聴けました。

その時は未だG610Bのことを詳しく知らず、ただ「見栄えのするSPやな〜」という軽い気持ちでした。

結構な音量でアルト(曲名?)がゆったりと流れており、SPの周りを何回もまわって状態を確かめたり、

造りの見事なところに感心したりして、、、それにしても何の誇張もない自然なアルト、、、

目の前に重量級の女性歌手が立って、御徒町の通りに向かって歌っているような、、、

低域がどうとか、高域がどうとか、そんなこと、どっちゃでも宜しい、、、アルトしか聴こえない。

こんなSP初めて、、、、

相当高いんやろな、、、値段を聴くと 「230万円!」

キャィ〜ン、、キャィ〜ン、、キャィ〜ン、、、、

数日後にネットで調べてみると、、、あれがJENSEN G610Bか、、、

Avantgarde Duo、JBL DD66000、、、評論家が絶賛する現代のピュアオーディオSPたち、、、

Avangard_Duo.jpg Avangard_Duo.jpg JBL_Evelest.jpg

  

どれも、新品で300万円以上する高額SPです、、、

いろんな店で聴きましたが、これらのSPなら、拙宅の620Aでも充分対抗できます、、、

しかも620Aの中古なら40万円で買えます。

しかし、、、JENSEN G610Bの音は、ちょっとラベルが違いました、、、

JENSENの経営者が目指した通り、G610が世界最高のSPだったかも知れません。

 

ところが、、、私が知る限り、世界最高のSPは、、、

 

1950年頃まだSPのマグネットさえ満足に手に入らなかった日本の技術者達が、、、

自分達が憧れたJENSENやALTECをブッチギリで抜き去るユニットを創り出します、、、

大手家電メーカーではありません。

広告宣伝もしていません。失礼ながらCMを出す費用すらありません。

元は1つのメーカーから、、、3つの小規模メーカーとして細々と生きています。

私には無縁ですが、世界中の超マニア達が、この3つのメーカーからSPを買っています。

GOTO(ゴトー)、YL(ワイエル)、ONKEN(オンケン)の3社です。

3社ともに、ホーン・ドライバーを開発していて、3Way〜5Wayのマルチ・アンプ出力を想定しています。

端的に言えば、、、

低音再生は巨大な低音ドライバーを家に入りきらない巨大なコンクリート・ホーンに繋ぎ、

中低音再生は中低音ドライバーを大きな木製(樹脂製)ホーンに繋ぎ、

中高音再生は中高音ドライバーを小ぶりの木製(樹脂製)ホーンに繋ぎ、

高音再生はツィーターを小さなホーンに繋ぎ、

チャンネルデバイダーで帯域分割し、それぞれ専用のアンプで増幅するスタイルが一般的です。

YL_1710.jpg YL_D-35000.jpg YL_D-55000.jpg

  

下左は10m超の音道を要求するYLの低音ドライバー。

下右は磁石が強力過ぎて某国の入国審査を通らなかった GOTO の38cmウーハー

YL_D-1250.jpg GOTO_SG-38W.jpg

  

下は、北海道・新冠村のレコード館に設置されているGOTOのスピーカーシステムです。

試聴室の奥に巨大なコンクリート・ホーンに繋がった低音ドラーバーが見えます。

下右はコンクリート・ホーンの開口部に据え付けられた中低音、中高音、高音ドライバーとホーンです。

GOTOのスピーカーがどのようなところで使われているかを説明するために引用しました。

Reaord_Kan_Niikap.jpg Reaord_Kan_Niikap.jpg

 

4wayスピーカー・システム(ONKEN )

ONKEN_4Way.jpg ONKEN_4Way.jpg

  

ONKEN(オンケン)のスピーカーシステムは名簿制で販売されています。

4wayスピーカーシステムは片チャンネル当たり、、、

固定箱に38Cmウーハー(ALTEC 416-8A)を2発

ONKEN木製ホーン+ONKEN中低音ドライバーを1発、

ONKEN木製ホーン+ONKEN中高音ドライバーを1発、

ONKEN高音ドライバーを2発

左右2台設置して真価を発揮させるには、少なくとも30畳程度の部屋が必要と思われます。

 

京都の出町柳に1Fがパン屋さん、2Fがクラシック喫茶という柳月堂がありますが、

ここでONKEN・4Wayスピーカーシステムの音を聴けます。

Ryugetudou.jpg

 

クラシック喫茶のメインルームは試聴室で、私語厳禁です。

試聴室は50畳ほどの広さですが、天井高は3m足らずと、少し低い感じがします。

音源はレコードが主で、持参すればCDも聴かせてもらえるようです。

大学ノート数冊に演奏可能な曲目が几帳面に手書きされています。

リクエストをメモ用紙に書いてウェイトレスに渡すと、順番に再生してもらえます。

何度かお邪魔し、Tchaikovskyのピアノ協奏曲1番、Schubertの未完成などを頼みました。

レコードのプチ・ノイズが多めですが、殆どライブ音量再生で、圧倒的な実在感に打ちのめされます。

コントラバスの豊かな胴鳴り、木管、金管、弦楽器、ピアノの音が団子にならず、定位置で鳴ります。

プリアンプがMarantz #7、パワーアンプがAccuphase M-60 2台、他にもアンプ類が多くあり、

チャンネルデバイダーらしきものもありましたが、マルチアンプ駆動か否かは不明です。

京都で、コーヒーを飲みながら、ゆったりとクラシックに浸る、、、限りなく贅沢ですね、、、

 

DAC(Digital Analog Converter)

 

DDC(Digitdl Digital Converter)

 

Pre Amp

 

Pioneer C-21

 

Marantz SL-1FB

 

Power Amp

 

Pioneer M-25

 

KT88シングル・アンプ

 

Mcintosh MC-240

Mcintosh_MC-240.jpg

6L6GCプッシュプル 40W+40W

パワーは問題では有りませんが、Tr式の200W+200Wに匹敵するステレオ・パワー・アンプです。

もちろん組み合わせるSPに左右されますが、Jazzライブを鳴らすと最高のアンプです。

音もさることながら、このスタイル、、、他のアンプとは全く異なる風貌、存在感、機能美、、、

管球パワーアンプに求める全てを併せ持つ数少ない一品です。

 

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