■ ヒルクライムの魅力 ■ 書き始め=2016/09/04
 
2015年の6月、夫婦で牛滝街道を威徳寺までママチャリで登った時の事、
旧170号線と交差する内畑の交差点を過ぎたあたりで、
中年?の男性と若い女性がロード・バイク(自転車)で後から追い越しざま、、、
「コンニチワ〜」と声をかけてくれました。
コチラはママチャリ、向こうはロード、、、
コチラは運動不足の小太りシニア、向こうはサイクルスーツの細身アスリート、、
コチラはゼエゼエ〜ギシギシ、向こうはリズミカルに軽いダンシング、、、

これがキッカケでした。
3Fの物置にロード・レーサー(今頃はロード・バイクと言います)があるな〜、
30年ほど乗ってないけど、サビ一つ無いし、整備したら走れるハズやな〜

消耗品を交換し、可動部分に注油し、組み立てて近くを走ってみました。
久しぶりのドロップハンドルで、ハンドリングにやや不安がありましたが、
牛滝山威徳寺まで往復を繰り返すうちに少しずつ感触が戻ってきました。

ある日、威徳寺前の自転車溜まり場に私より少し年配の方が居られました。
腰の低い細身の紳士で、いろいろ自転車のお話を聴いた後、、、
Anchorに跨って、「〜ココから(牛滝コースで)葛城、上がります〜」
、、、、、、???、、、、、、
この人が? あのコンクリート激坂を?
、、、、、、???、、、、、、
「お気をつけて〜〜!」
紳士を見送って暫くしてから〜〜ダメ元で登ってみよ〜〜と後を追いました。
初めて登る和泉葛城山・牛滝コースは、初っ端から20%の激坂が600mほど、、、
蛇行を繰り返し、やっとクリア、、、そこから緩斜面と急坂を繰り返し、
75分ほどかかりましたが、何とかノンストップで頂上に辿り着きました。
先ほどの紳士が「登って来られたんですね〜」と労って下さいました。
この紳士(コスミックの東野さん)が、葛城ヒルクライムの先生・第一号です。

その後、和泉葛城山・牛滝コースを時々登るようになり、
関西ヒルクライム資料室のコース説明や、河合ワールドのYoutube動画、
KTC(岸和田ツーリングクラブ) のホームページを見ていて、入会したくなり、、、
山頂の記帳表のところにおられた植林さん(会長)に挨拶しました。
この日を境に、、、私の和泉葛城山ヒルクライムが加速して行きます、、、

KTCの植林会長には、
「え〜? 入会したいてか? エエよ、今から会員や!」
「会費? ゼロや!」
「昔はツーリングとか、いろいろイベントもしてたけど、今は何も無しや!」
「あんたヘルメットは??? ヘルメット被らんようなヤツはクラブに入れへんぞ!」
「スタイルは大事やで! ピシーと決めたら、目標を見つけて頑張る気にもなる!」
「同じカッコしたもん同士、仲間意識みたいなもんも出てくる〜」
「だんだん登れるようになってきたら、次々と新しい目標も見つかるもんや〜」
と、、、和泉葛城山でお会いする度に、激励とレクチャーを受けています。

コスミックの東野さんには、
「中尾の入り口ですか? ココから中尾コースを下ったらイイんですよ〜」と教わり(笑)
牛滝コースに続いて犬鳴コースを一緒に登ってもらって、「休むダンシング」を教わり、
DRCCの渡瀬さんには、ポジション決めと、サドル調整のコツを教わり、
KTCのChamngさんには、蕎原を一緒に登ってもらって、前傾引き足のコツを教わり、
KTCの岩切さんには、ハンガーノックに陥らない水分と栄養補給のコツを教わり、
本町クラブのアマノさんには、「走る時はいつも全力投球でっせ」と心構えを教わり、
KTCの百井さんには、「2葛も3葛も4葛も変わらんよ」と勇気づけられ、
阿倍野の時枝さんには、+筋トレで理想的な筋肉脚が創れることを実物で教わり、
熊取のT28さんには、「上半身を鍛えるとダンシングが楽になります」と教わり、
大泉愛輪会の井原さんには、「最初から最後までダンシング、、、」と教わり(真似は無理)、
植林会長が更新されているKTCホームページに記載のある記帳表や回数表が、
「自分も負けんように、もっと登るぞ〜」という気にさせてくれます。

確実にダイエットできる

自宅から15Kmのところに和泉葛城山(山頂ゴール840m)があります。
関西ヒルクライムTT峠資料室にも登録されているヒルクライムコースが7つあり、
大阪側が、牛滝(うしたき)、塔原(とのはら)、蕎原(そぶら)、犬鳴(いぬなき)の4コース、
和歌山側が、神通(じんつう)、粉河(こかわ)、中尾(なかお)の3コースです。
1日に2コース・ヒルクライムすることを、2葛(にかつ)、
  〜〜〜〜 
1日に7コース全部ヒルクライムすることを、7葛(ななかつ)と言い、
7葛すると、獲得標高4700m、走行距離130kmほどになります。
7葛するためには、ある程度の速さで登らないと日が暮れるので間に合いません。
今の私の脚力と心肺能力では、ちょっと無理ですが、、、

和泉葛城山をヒルクライムする人の中には、乗鞍ヒルクライムで連勝した人など、
超人的に早く登るクライマーも沢山おられますが、私がびっくりしたのは、、、
70歳を過ぎて、1日に3葛、4葛するクライマーが何人もおられることです。

私は、昨年秋にKTC(岸和田ツーリングクラブ)に入会させて頂きましたが、
会長の植林さんは、70歳を幾つか過ぎておられるのに、パッと見は50代!
週に3度ほど3葛され、雨の日はスイミングもされて、昨年は307葛されました。

犬鳴ばかり3葛、4葛する百井さん、
3日おきに3葛、4葛を繰り返して月間60葛、年間320葛の記録を持つChamngさん、
私と年齢は近いですが、ノーマルクランクで塔原を連日登るアマノさん、、、
いろんなスタイルのシニアが、皆さんとっても元気です。

40代、50代となると、、、
1本目は蕎原から登り始める筒井さん、物凄い太腿の筋肉、そりゃ体重もあるでしょう、、、
明け方前から3葛して仕事に行くGIOさん、古川さん、、え、、、仕事帰りにも、、、
蕎原を6葛、中尾を5葛する岩切さん、、、ここまで来ると、ヒルクライムと言うより拷問です。

そんな中、私も、、、
昨年9月末から連日、牛滝コース(金曜日のみ蕎原コース)を登るようになり、
昨年12月中旬からは、蕎原コースばかり(雨か用事がない限り)毎日登ってます。
自宅〜蕎原(登り)〜葛城山頂〜塔原(下り)〜自宅、、、で3時間。
早めに家を出て特に用事も無い日は、1回で終わらず、蕎原コースを2葛、3葛します。

2葛目をスタートする前に、必ず水分と栄養を補給します。
ヒルクライム時の水分補給は、KTC植林会長のオススメ、、、
ポカリスウェット粉末+クエン酸粉末+水、、、のドリンクで、毎朝造ります。

栄養補給は、ペンちゃん(女房)が握ってくれた「おにぎり」か、カリカリに焼いた「焼き芋」等ですが、
足りない時(たいてい足りません)は蕎原山荘(愛のパン)に立ち寄ります。
愛(まな)のパンで、良く食べるのは、、、
幸せのショコラ、アンパン、クリームパン、トマトのカレーパン、です。
石窯で焼いたパンはどれも美味しいですが、ドリンクバーも安くて良心的です。
愛(まな)のパンは365日営業していて、店の外にある水洗トイレは綺麗し、
30台以上は楽に駐輪できる設備も整っているので、団体クライマーにもオススメです。

ヒルクライムのダイエット効果ですが、、、

和泉葛城山をヒルクライムするようになって最初の3ヶ月で体重が8Kg減りました。
身長165Cm、体重68Kgから59.8Kg(最近変わらず)になっています。
「35年前にピチピチやったGパンが〜ベルト締めんと落ちる〜」状態です。
始のうちは脂肪が燃焼して体重が減り、お腹や腰まわりがスッキリしてきますが、
筋肉が付き出すと、体重は少し増え、からだ全体が引き締まってきます。
ヒルクライム唯一のマイナス効果は、皮下脂肪が減って寒さが応えることです。

毎日登るので、食べても食べてもお腹が空き、
朝は、自家製・厚切りピザトースト3枚+焼いた切り餅を2個入れた豆腐の味噌汁、
昼夕は、どんぶり飯+野菜多めのオカズ+納豆+味噌汁、
夜は、どんぶり飯+肉類多めのオカズ+納豆+味噌汁、
コレ以外にスイーツ類の間食も結構食べます。
アルコールはあまり飲まず、食事中は自家製麦茶、食後はコーヒーを飲みます。
同窓会などで飲み過ぎ食べ過ぎて体重が2〜3kg増えることもありますが、
2日後の昼過ぎに和泉葛城山から戻ってくると、59.8kgに戻ってます。

余談ですが、、、
Panasonic_SD-BMS106 兄から「ホームベーカリーが3台もあるんで、1台いらんか?」と電話があり、
翌々日に宅急便で届けてくれました。
初めて使いましたが、これほど簡単で便利とは思いませんでした。
普通の食パン、パン・ド・ミ、葡萄パン、米粉パンなど、いろいろ作りましたが、
朝食の少し前に焼きあがるよう前日夜にセットして寝れば、、、
ピーピーと焼けたサインが目覚まし代わりになり、焼きたてのパンを味わえます。
パン焼きがキッカケで、コーヒーメイク、ご飯、味噌汁、野菜サラダまで、
ペンちゃん(女房)が起きる前に私が用意万端できるようになりました。

ダイエット効果に戻って、、、

炭水化物を摂らない? タンパク質ダイエット? そんなの不自然でしょう!
目一杯食べたいモノを食べて、それ以上に運動して脂肪を燃焼させるほうがイイと思います。
高いお金を払ってライザップ? フルカーボンのロード・バイクが買えますよ!
ヒルクライムにはロードバイクが必須か? ロードバイクは高いんじゃないか?
ママチャリの余計なモノを全部取っ払って、変速機付きの後ギアに交換!
雨や雪の日に蕎原コースも登れる改造ママチャリの本体は7,800円でした!
全部自分で改造しましたが、無理な人は自転車屋さんに頼めば良いと思います。
改造費(3万円くらい)をかけるくらいなら出物のクロスバイクが買える?
出来る限り、自分で修理したり改造したりしましょう!
何故かって?
ヒルクライムを始めたら、クセになって、一生続けることになると思うからです。
食べたいモノを食べて、ヒルクライムで燃焼させて、同窓会では皆より一回り若い!
そういう生き方のほうが、きっと楽しいからです!
足腰が弱ってスポーツもできず、薬漬けで医療費の嵩む老後をおくるよりは、、、

薬と縁を切れる

数年前に脳梗塞(今も脳幹に繋がる4本の動脈のうち1本が砂時計状態)になり、
血をサラサラにする薬と、コレステロール分解を促進する薬を飲み続けていましたが、、、
毎日、ヒルクライムを続けるうちに体が軽くスリムになり、内脂肪率が劇的に下がったので、
「死ぬまで飲み続けろ」と言われた病院の薬を止めてみると、血液検査の結果はパーフェクト!
その代わりと言えばナニですが、薬とブツカルため控えていた「納豆」を毎日食べています。
私が無鉄砲なのか、、、いえいえ、、、
和泉葛城山をヒルクライムするシニアで、同じ様な経験をされた方が数人おられます。

周知のとおり、、、
薬は薬、効けば効くほど副作用がありますし、
薬の役割は、人間(動物)が生来持っている自然治癒能力を活性化させるコト、、、
薬そのもので治るワケではありません、、、
薬以外の方法で、自然治癒能力が活性化されるなら、薬を飲まないほうがイイですよね〜
病院の担当医にも経緯を説明し、1年に1回くらい検査するだけで済みそうです。

驚異的に若返る

私の回数表を見ればわかりますが、年齢に関係なく、ヒルクライムはどんどんエスカレートします。
最初は途中で歩いてしまったコースも、トライを繰り返すうちに、ノンストップで登れるようになり、
1日に1回では物足りず、2回、3回と繰り返し登るようになります。 
ただし「コースに慣れてくれば楽に登れる」ということはありません。 
何回登っても、「毎回、同じようにキツイ」し、「しんどい」です。 

同じように「キツイ」のに、なぜ、エスカレートするのでしょうか、、、 
「キツイけど登れる」「途中で歩くなんてことにはならない」という絶対的な自信がつくのです。
「2回でも、3回でも、しんどくても登れる」
「体力が消耗している」ことは自覚しますが、「まだ限界ではない」ことも自覚します。
今まで2回なら、今度は3回にチャレンジしたくなり、、、 
比較的楽なコースから、もっとキツいコースにチャレンジしたくなり、、、 
「誰も真似ができないくらいキツい」ヒルクライムにチャレンジしたくなって行きます。

人によっては、「コースのキツさ」でなく、「速さ」を追求します。
早く登れば早いほど「キツく」なるので、エスカレートするのは同じことです。 

「エスカレートする」、、、言葉を変えれば「若返る」のです。
「体がスリムで、エネルギーに溢れ、チャレンジ精神が旺盛」これが若さですね。
ヒルクライムで年寄り臭くなった人は知りません。
葛城で会うシニアは、皆さんビックリするほど若々しく、チャレンジングです。

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